【ニセコイ】227話　なんとなくじゃダメでしょ・・・【ネタバレ】

第227話　ニセコイ

■ついに見つけたその姿――

楽「よぉ見つけた」
千棘(楽に背を向けたまま)「………うん……」
楽「…お前に会ったら色々聞きてぇと思ってた でも何も浮かんでこねぇや…」
千棘「…そうね 私も…」
千棘「…ねぇ楽 私あんたが好き」
千棘「…ずっとずっと好きだった 一年生の時の文化祭で初めてそれに気づいたの」
千棘「でもあんたは小咲ちゃんが好きなんでしょ？」
千棘「この間聞いちゃったの あんたと舞子君がそう話してるのを」
千棘「私…それで逃げちゃったんだ 本当に迷惑かけてゴメン」
千棘「でもおかげでこの場所に来られて 私…10年前の事全部思い出せた」
千棘「私はあんたの思い出の女の子じゃなかった あんたと約束したのは小咲ちゃんだった」
千棘「だからね ようやく諦めがついたの でもホントはちゃんと"好き"って言いたくて…」
千棘「本当に…何もかも自分勝手でゴメンね…本当に…ゴメン…」
楽「………そっか…」
楽「さっき小野寺に告白されてきた」
楽「…そんでオレそいつを断ってきちまった」
千棘「！？」
楽「オレずっと小野寺が好きだった 本当に…ずっと…」
楽「オレも思い出したんだ10年前の事 何もかも…全部…」
楽「でもそれでも他に一緒にいたい奴が出来ちまった…」

千棘との出会いのシーンを思い出す楽

楽「…そいつとの出会いはヒデェもんでよ 口は悪いしクラスの面前で人の事ブッ飛ばすし…」
楽「それからもそいつとはケンカばっかで顔を合わせりゃ罵り合いで何をやっても噛み合わなくて」
楽「正直最初は大っ嫌いだったんだけど…でもしばらく一緒にいるうちに…」
楽「ひねくれてるように見えて本当は素直で嫌な奴に見えて実は優しくて」
楽「不器用なだけで本当は誰よりも真っ直ぐな奴なんだって分かった」
楽「…そんでいつの間にか気づいたら好きになってた」
楽「でもオレその時まだ小野寺の事が好きでよヒデェ奴だって思うかもしんねぇけど」
楽「オレしばらく二人の人を好きになってたみてぇなんだ」
楽「人に言われるまでそれに気付けなかったけど…」
楽「でもそのせいでオレお前の事傷つけちまってたんだな」
楽「オレがどっちつかずで悩んでたせいで本当に悪かった」
楽「でも もう決めたから」
千棘「…どうして…？」
楽「…さぁどうしてだろうな なんとなく…としか言えねぇかも」

楽に背を向けたままフルフル震える千棘

千棘「なんと…なくじゃ…ダメでしょバカ…だって…ずっと……」
千棘「ずっとずっと好きだったんでしょ…？小咲ちゃんの事…中学の頃から…ずっと…」

うっすらと笑みを浮かべる楽

楽「…うん」
千棘「…バカじゃないの…？それに…10年間よ…？そんな相手にまた巡り合えてもう一度両想いになれたんだよ？」
千棘「なのに…」
楽「…うん」
楽「…多分楽しいんだよオレ お前といるの」
楽「お前とケンカすんのが楽しい 悪口言い合ってんのが楽しい」
楽「怒ったり落ち込んだり泣いたりしても…きっと…」
楽「…そのくらい好きになっちまったから だから…きっともうどうしようもねぇんだ…」

楽に背を向けたまま鼻をすする千棘

千棘「…分かってるの？あんたの言ってるその子はそれはヒドイ女の子なのよ…？」
千棘「嫌なことがあったらすぐすねるし怒ったらすぐ手が出るし」
千棘「口が悪くて…やかましくて………」
楽「…ああ知ってる」
千棘「傷つきそうになるとすぐ逃げるし…！」
千棘「いつも心配ばっかかけて…迷惑もいっぱいかけて…とってもメンドクサイのよ…？」
楽「…うん」
千棘「…洗濯だってまともに出来ないしお部屋の片付けだって出来ない…ごはんだっていっぱい食べるのよ…？」
楽「…ハハ」
楽「うん」
千棘「あんたがずっと探してた女の子じゃないんだよ…？」
千棘「"ニセモノ"だけどそれでもいいの…？」
笑顔の楽「…ああ お前がいいんだ」

楽の方に振り返る千棘、涙でぐちゃぐちゃの顔
楽に駆け寄るとそのまま抱き着く

千棘「楽！！あんたが好き…！！大好き…！！」
千棘「わぁあぁぁあぁ～～～～～…！！！」

千棘を抱き返す楽

楽「……うん…」
楽「千棘好きだ お前が好きだ」

■その想いはニセモノなんかじゃない――

次週へ

なんとなく千棘を選んだのか…

千棘を選ぶ理由がやっぱ薄かったな
小野寺との差を作れなくて
結局なんとなくとか

振ったも駄目
断ったも駄目

あれか「向こうが勝手に空気読んでくれて諦めてくれたんだよ」
これが正解？？？

なんとなく選んだってそれのどこが誠実なんだ…
絶対理由が必要というわけではないけど
これだけ理由が薄いとやはり約束の上書展開は必須か

楽「でもそのせいでオレお前の事傷つけちまってたんだな」
もう一人確実に傷つけた人がいると思うんですが（名推理）

楽しいから好き
楽の名前が複線だったんや！
流石コミィやで！！

現実ならなんとなく一緒に居て居心地いいからくっつくってこともあるだろうけど
仮にも恋愛がメインテーマの作品で説得力持たせられないのはダメだろう

なんとなく
新しい世界が見える

とりあえず作者が何か答え見つからなかったのはわかる

10年間の想いに勝ったゴリさん
金髪ツンデレ好きのバイブルになるなこりゃ